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フジプラブランドとは
〜トップは語る〜
それは、モノづくりの歴史。
ひとことで言うと、世界に先駆けたモノづくりの歴史なんです。不二プラスチック80余年の歴史について明快に答える社長・池下龍一郎(以下役職名略)。創業者の池下辰二郎は医学博士であり、歯科医師でもあるというユニークな立場から数々の特許を取得し、義歯のプラスチック化から起業への道を拓いた。

創業者 池下辰二郎と不二夫人
そして、やはり歯科医師としての地位を捨てて入社し、財産である精密射出成形の技術を大胆でスピーディな経営戦略によってオーディオ&ヴィジュアルの領域で世界的レベルに高めた池下龍。戦後、輸入機械第一号機となった英国・ウィンザー社製のマシーン導入に象徴されるように、モノづくりへのチャレンジ精神こそが、不二プラスチックの原点なのだと池下は言い切る。

名誉会長 池下龍
もう一度、力をひとつに集めて。
「もう、運命を感じましたよ。」就任後の初仕事として池下を待ち構えていたのは東京本社を中心に霞ヶ浦、仙台へと広がっていた3事業所の統合。国境を越えた競合環境激化の中で選択であったとはいえ、スリム化を伴う方向転換にはとてつもない重圧を感じたという。分散したパワーを再結集する。生産現場を肌で感じながら、体温のあるコミュニケーションをはかる。池下の下した決断は、本社機能の霞ヶ浦移転であった。

そうだ、プラスティシャンで行こう。
改革を推進する中で、池下は、かねてからあたためてきたイメージを「プラスティシャン」という言葉に結実させた。それは、プラスチック成形のパイオニア企業としての自負であると同時に、自社を有する無形、有形の資産を未来に向かってブランド化する試みでもある。そして、ブランドが約束するものとして次の3つを掲げる。
1.顧客満足を約束する高い品質
2.立ち止まることないエンジニアスピリッツ
3.新たな技術の開発、結集、連携、継承
挑戦を讃えあう企業として。
メーカーとしての存在意義をより明確なものにするために、池下は研究開発やオリジナル商品の開発に情熱を傾ける。さらに、チャレンジを讃えあう社内的な空気づくりにこだわる。「モノづくりを通じてユーザーだけでなく生産者も幸せにすることが使命です。」手慣れた様子で制服の袖に手を通しながら、池下は自信に満ちた笑顔を見せた。


代表取締役 池下龍一郎
